たけのこの栄養と効能。選び方や保存の仕方は?あく抜き方法まで
たけのこの栄養と効能。選び方や保存の仕方は?あく抜き方法まで。
春を代表する食材、たけのこ。
スーパーに並び始めると春を感じます。
独特の歯ごたえで色んな料理に使われているたけのこですが、どのような栄養があるのでしょうか。
たけのこの栄養と効能
たけのこには旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれている他、注目成分チロシンやカリウムと食物繊維が含まれるダブルのデトックス効果がある食材です。
【栄養】
●チロシン●
切り口に付着している白い粉のようなものがチロシンという成分でアミノ酸の1つ。
感情や精神機能の調整に関係すると言われていて、集中力を高めたり気分を改善してくれたりします。認知症予防にも有効。
●食物繊維●
たけのこに含まれる繊維質は不溶性食物繊維のセルロースで腸内環境を整えてくれます。
●カリウム●
余分なナトリウムを排出して体内の水分量を調節してくれ、ナトリウムが腎臓で再吸収されるのを防いでくれます。
【効能】
高血圧予防
大腸がん予防
便秘改善
コレステロールの吸収抑制
動脈硬化予防
たけのこの選び方と保存方法
【選び方】
外の皮が淡黄色でツヤがあって穂先が黄色くなっているものが良品です。
小ぶりでずっしり重みのある物が◎
穂先が緑色の物は日が当たったことにより筋がかたくなってエグミが強くなっています。
切り口はみずみずしくてイボイボしたものが少ないものを選ぶと良いです。
【保存方法】
〇冷蔵〇
下茹でしたあと、たっぷりの水に浸して冷蔵庫保存します。
時々水を替えながらしっかりと水に浸しておけば1週間程度は保存可能です。
〇冷凍〇
下茹したたけのこをスライスや千切りなど使いやすい大きさに切ったあと、よく水気を拭き取ってフリーザーバッグなどに入れて冷凍保存します。
使用する時は凍ったまま料理に加えます。
〇その他〇
多くて食べきれない場合はあらかじめ保存食に調理したり、刻んでから薄味で下煮しておくと日持ちするだけでなく様々な料理にアレンジできます。
注意点
■エグミの元となるシュウ酸はすぐに茹でないと1晩で倍増してしまいます。
そのシュウ酸は体内でカルシウムと結合し、その吸収を阻害してしまうので注意が必要。
鮮度が命なたけのこは掘りたてであれば生でも食べれますが、時間が経ったものは茹でてアクを抜いてから調理するようにします。
シュウ酸は水溶液なので茹でて水にさらすことで減少させることができます。
ひとくちメモ
■たけのこの食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ有害物質を吸収して体外に排出してくれる役割があり便秘予防に効果的。
そんな効果を高めるにはわかめやこんにゃくなど、同じく食物繊維が豊富な食材と合わせると効果がアップします。
たけのこの部位と特徴
穂先
先端の柔らかい部分。
酢の物や和え物、炊き込みご飯に良く合い
最も美味しい部分と言われています。
根元
繊維が多く硬いですがたけのこらしい味わいと歯ごたえが楽しめます。
煮物、炒めもの、揚げ物などに。
姫皮
酢の物や和え物に向いている部分です。
中央部
程よい歯ごたえがあり、若竹煮などの煮物、炊き込みご飯、和え物、焼き物、天ぷらなど万能に使えます。
茹でる時に入れるのは?
たけのこを茹でるとき使用されるのが一般的には米ぬかととうがらし。
米ぬかにはシュウ酸を吸着する働きがあり
とうがらしには殺菌効果がありえぐみを和らげる働きがあります。
たけのこのあく抜き基本編
*米ぬかひと握り
*赤唐辛子 1本
*たけのこがすっぽり入る鍋
*たけのこがかぶる量の水
茹で方
1.根本の固い部分と穂先5センチ程度を切り落とし、根元のイボイボを削るようにむいて落とす
2.縦に2〜3センチの深さの切れ目を入れる
3.鍋にたけのこと、たけのこがかぶる位の水を入れる
4.3の鍋にぬかと赤唐辛子を入れて強火にかける
5.沸騰したらたけのこが浮いてこないように落し蓋をして弱火で40分〜1時間茹でる
*吹きこぼれ注意
*茹で汁から浮き出て空気に触れてしまうと酸化して色が悪くなってしまいます
6.根元の太い部分に竹串を刺してスッと通ったら火を止め、そのまま冷めるまで鍋の中で放置する
*流水で冷ますとアクがしっかり抜けません
7.たけのこが完全に冷めたら水洗いでぬかをきれいに取り除き縦に入れた切れ目から指先を入れて皮をむいていく
たけのこのあく抜き時短編
*重曹 水1リットルに対して小さじ1
*たけのこがすっぽり入る鍋
*たけのこがかぶる量の水
茹で方
たけのこを適度な大きさにカットして重曹を入れたたっぷりの湯で30〜40分茹でる
*茹で時間はたけのこの大きさによって変わります
*重曹を入れすぎると重曹のニオイが残ったり柔らかくなり過ぎたりするのでしようりに注意してください
大きい鍋がない時や時間がない時に2、3等分にカットしてから茹でると時間短縮できます。
この場合に米ぬかを使うと身の隙間に入ってしまって取り除き辛いので重曹を使うと便利ですよ。
春から初夏まで楽しめるたけのこ。
品種も時期によって様々なので、色んな種類を食べ比べて旬を味わいたいですね。
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